| ■ 早期不妊手術参考文献 |
性成熟前性腺摘出は、アメリカで一般に行われるようになっています。
方法としては子犬と子猫が譲渡される前の7週齢で行われており、麻酔ならびに手術手技は安全であることは分かっていますが、健康及び行動に対する長期的な効果は現在調査中です。 早期不妊手術は、年間数百万頭の安楽死されている犬や猫の過剰に対する一つの解決策です。動物の避妊去勢はペットの数を制限するために有効ではありますが、他の要因についても考慮する必要があります。さらに、多くの動物が望ましくない行動のためにシェルターに収容されています。 この文献では、メリカにおける早期不妊手術について述べるとともに、子犬子猫で行われている手術方法について科学的に考察しています。 早期不妊手術は、犬と猫の成長を阻害することはありませんが、猫に関しては代謝率に影響を及ぼす可能性が指摘されています。 麻酔と外科手技は、子犬、子猫に対しては安全であり、死亡率は低く、成熟動物よりも回復は早いとされます。 副作用は、7ヶ月よりも7週齢で多いということはありませんでした。 |
アニマルシェルター団体の多くの人は、シェルターに捨てられる犬猫の数を減らす重要なステップとして、子供のうちの不妊(すなわち、オス、メスの性腺摘出)を認めてます。
その処置の安全性は獣医師の間でいまだ議論されていますが、最近の研究で安全問題については評価され、リスクの増加は認められていません。 この研究の目的は、ニューヨーク州の開業獣医師の「犬猫の不妊を行うべき時期」に関する信念と実際、それらの信念や慣習が獣医師の性別や他の要因、例えば大学の卒業した年や早期不妊の経験などで変化するかどうか調査する事であります。 アンケートでは、早期不妊は4ヶ月齢以下での施術として定義しました。 616通のアンケートを無作為に郵送し、412人(66.9%)の獣医師から部分的または完全回答を得ました。 獣医師の大多数(70.6%)は全ての飼育動物に不妊を普段から勧めており、アニマルシェルターでの譲渡前の不妊を支持していました(90.3%)。 シェルターの動物は譲渡前に不妊するべきでない回答したのは26人(6.5%)で、主に男性(88.0%)にその傾向があり、シェルターでの動物の不妊に賛同している人よりも早く(中央値、1974年)大学を卒業していることが分かりました。 その理由は実利的な競合、ケアーの質などが挙げられました。 この研究で多くの獣医師は、認知している早期不妊の少なくとも1つのリスクよりも(84.4%)、分かっている利点(91.3%)を報告していました。 少なくとも1つの利点があると報告した獣医師は、そう報告しなかった獣医師よりも後で大学を卒業していました(中央値の差、9年)。 報告された利点は、過剰ペット頭数、乳癌の発生率、問題行動の低下でした。 早期不妊に関して認知しているリスクファクターとして報告されたもので共通して挙げられたのは、麻酔リスクの増加、猫の下部尿路疾患など医療問題の素因となる等で、手術が安全と考えるのに情報が不十分との回答でした。 しかし早期不手術妊を経験している獣医師達によると、このリスクファクターは問題にならないとしていました。 獣医師が不妊手術を推奨する時期として、手術適齢は一般的な基準(2回目のワクチン接種済み)とのことでした。 犬猫が通常不妊するべき最も早い時期についての質問で、飼育ペット(5ヶ月)よりもシェルターの動物(3ヶ月)の方が若いという結果でした。 約1/3の獣医師は、飼育動物の不妊の最低年齢は、実際に行っていた年齢よりも若くなっていると回答しています。 著者は、不妊の理想年齢とする6ヶ月を支持するデータはないとして、飼育ペットの不妊年齢はワクチン接種の完了に依存した4,5ヶ月以下で可能だと締めくくっています。 |
子犬の中性化手術の安全性、有効性、長期効果について、比較的少数の文献があるのみとなっています。
入手できるデータによると、この方法は安全で効果的であるといわれていますが、具体的ではありません。 このため"子犬の中性化"プログラムは、160頭以上を7週齢で中性化、もしくは、8ヶ月齢で中性化、の2グループに無作為に分けて行われました。 これらの犬は家庭で飼育され、市販のフードが与えられ、身体検査、成長特性、行動特性についても評価されました。 この結果は、子犬の中性化手術を客観的に検討するために、獣医師と動物愛護協会の人たちに役に立つものと思われます。 |
6〜14週齢の96頭の子猫(オス48頭、メス48頭)に対して中性化手術を行いましたが、深刻な麻酔合併症、術中・術後合併症は見られませんでした。
ガイドラインに沿って施術すれば、子猫の中性化手術は安全に行うことができます。 それには完全な術前評価を行う、静かで暖かい術前・術中・術後環境、取り扱いを最小限にする、出血のコントロールを確実にする、回復後早期に食餌を与えることで低血糖の防止、回復が遅くなれば糖を経口もしくは静脈投与する、ことがあげられます。 |
未成熟での中性化手術は、動物の数を抑制するために動物愛護協会で一般的に行われています。
このことに関して獣医界では、中性化手術に適した科学的な根拠を持たないにもかかわらず議論をしています。いくつもの研究により6週齢で中性化手術を行ってもその安全性は証明されていますが、多くの獣医師はその年齢での麻酔と手術を行いたがりません。 第1部では成熟前の性腺摘出術の歴史、身体的影響、麻酔、手術に関して、述べたいと思います。 第2部では手術自体の安全性とともに、成熟前の性腺摘出術の安全性についても述べたいと思います。 |
1993年にAVMAで早期性腺摘出術が承認されて以来、保護された動物にはこの手術を行うことが通例となっています。
獣医師は、若齢の子犬や子猫と、成熟動物での手術の相違を知る必要があります。 さらに生理学的な違いがありますので、それに注意を払いつつ麻酔を行うべきです。 多くの動物愛護協会や動物病院では、過剰なペットを減らす解決策として早期不妊手術を推進しています。 第1部では、成熟前の性腺摘出術の意義および麻酔ならびに術前の注意について述べました。 第2部では、手術の安全性と手術方法に関する文献について考察します。 |
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